よくある質問
フローリレーとは、管路内の液流の検出に使用される流量継電器です。
管路(パイプライン)の中を流れる液体の流量が、設定値より増えた場合や減った場合に検知して信号を発信します。
水だけでなく、海水・燃料・油など様々な液体の流量検知に使用されています。
〈使用例〉
・動力機器(ポンプ・電動モーター・発電機等)の軸冷却の管理。
動力機器用の冷却水が一定流量以下になると信号を発信し、動力機器の故障を未然に防ぎます。
(主な使用場所)ポンプ場、上下水道局、水力発電所、火力発電所、減速機 等
・液体搬送の管理。
停止している動力機器に通じる管路に一定流量以上の冷却水が流れると、
信号を発信して動力機器を起動させます。
(主な使用場所)飛行場の燃料搬送ライン、コンビナートの燃料搬送ライン 等
機種の銘板上部に打刻表示されている製造番号(MFG No.)と製造年月のご連絡をお願いします。
追って見積りを提示させていただきます。
又、他社機種からお取り替えの場合は
・接続口径(A)
・流体及び液温
・流れ方向(水平、上向き、下向き)
・流量値(最大、常用、動作流量(減又は増動作流量))
・材質
・その他特記事項をお知らせください。
以上を分かり易くまとめたチェックシートをご用意しています。ご利用ください。
製造番号(MFG No.)と製造年月をお知らせください。お客様でオーバーホール可能な機種は手順を連絡させていただきます。
又、弊社にてオーバーホール及び動作流量の校正作業も承っていますので、お問い合わせください。
フローリレーの精度は下記の通りです。
型式 | 設定流量 | 精度 |
---|---|---|
SP-R型 SP-RN型 SP-RX型 SP-REX型 |
5 l/min 以上 | ±5% |
2 l/min以上 ~ 5 l/min未満 | ±0.2 l/min | |
NP-R型 NP-RT型 LF-B1型 |
4 l/min 以上 | ±10% |
4 l/min 未満 | ±0.2 l/min |
配管内に液が残ったまま保管されると、冬期に凍結により透視窓やボディが破損する恐れがあります。
又、配管内に発生したスケールや錆などが、運転開始時にノズルを塞ぐ事がありますので、ご注意願います。
製作可能です。御注文時又はお問い合わせ時にお知らせください。
尚、特殊な塗装の場合、納期が掛かる場合があります。
弊社フローリレーは「磁石」と「リードスイッチ」の近接関係で動作いたします。この関係は微妙なため、どちらか一方のバランスが崩れることによって正確に動作しなくなります。内部機構1式での交換をお願いいたします。
液質(水、海水、油など)や流量、その他諸条件により、ボディ・内部機構の材質や大きさ、塗装仕様などが異なることから、価格が大きく変わってきます。
都度お見積りさせていただいておりますので、お問い合せください。
取替可能です。1996年までは日機工業製、1997年以降はアロマニッキ製となっています。
日機工業製フローリレーのバックデータも取り揃えておりますので、同じ仕様での製作が可能です。
製造番号(MFG No.)で管理していますので、お問い合せ時にあわせてお知らせください。
カバーの標準材質はノリルですが、お客様のご仕様によって他の材質でも製作可能です。
(例:C3604Crメッキ、SUS304製など)
試験成績表のデータからセットする流量値を選び、それに対応する目盛位置(調節レンジ値)を読みます。
調節ねじをマイナスドライバーで回すと調節ねじに連動して目盛板が回転します。目盛板の目盛を対応する目盛位置に合わせます。
※試験成績表がない場合は、フローリレー上部端子カバー裏面に貼付の動作特性グラフを参照ください。
1)最小動作流量に調節(動作流量を下げる)調節ねじを時計方向に回す。
2)最大動作流量に調節(動作流量を上げる)調節ねじを反時計方向に回す。
※注意
必ず調節ねじをマイナスドライバーで回してください。調節ねじに連動して目盛板が回転します。
絶対に目盛板を動かさないでください。目盛板を回しても調節できず、調節レンジが狂ってしまいます。
長期間使用されている場合、内部機構接液部に水あか等が付着していることがあります。無理に調節軸を回すと板ばねを破損する恐れがありますので、内部機構を取り外し、清掃の上、調節を行ってください。
動作値を変更する事でシステム全体に影響を与える場合があります。
透視窓を分解清掃される場合は下記の手順に沿って行ってください。
※注意
必ず配管内の液を抜いて行ってください。また、液が高温の場合はフローリレー全体がさめた状態で火傷等に十分気を付けて行ってください。
接液部にエポキシ塗装等を施している場合、無理に分解すると塗装面を痛める事がありますので、仕様が不明の時は事前に製造番号(MFG No.)を弊社までお問い合わせください。
用意するもの
プラスドライバー(M5用)
ウェス プラスチックハンマー
窓枠取付用ビス6本をプラスドライバーにてゆるめ、窓枠を取り外してください。このとき、窓枠が落下しないように手で持ってください。又、窓枠と透視窓の間にはパッキンが入っていますのでこれも取り外してください。
次に透視窓の取り外しですが長期間フローリレーを使われるとパッキンに密着して、透視窓がはずれにくい場合があります。
この場合、次の方法で行うとはずれやすくなります。
1.透視窓とボディのすき間を確認する。(目視にて)
2.確認したすき間の反対側の透視窓をプラスチックハンマー(ショックハンマー等)で軽くたたく。
または透視窓の周辺をまんべんなくたたき取り外してください。
この時、透視窓の破損や落下には十分気を付けてください。
又、透視窓とボディの間にもパッキンが入っていますのでこれも取り外してください。
透視窓部の構成部品 (向かって左より)
・透視窓用パッキン(ボディ側)
・透視窓(強化ガラス)
・透視窓用パッキン(窓枠側)
・取付用ビス(6本)
・透視窓枠
以上で透視窓部分解は終了です。 透視窓の清掃・パッキンの劣化状況(切れやねじれ、硬化等)を確認して、必要に応じて交換ください。
ここからは透視窓部の取付手順です。
透視窓部の取付はまずパッキン面をウェスで清掃の上、上記写真の左側から順番にボディへ取付てください。
取付用ビスはプラスドライバー(M5用)にて左図の通り少しずつ均一に締めて、ビスが廻らなくなるまで、繰り返してください。(①~⑥の順番に対角で繰り返してください。)
できればトルクドライバーを使用して2.94N・m(30kg-cm)のトルクで締めてください。
透視窓部・取付終了
部品の取付忘れがないか確認ください。