SP-R型・SP-RN型

カバーの標準材質はノリルですが、お客様のご仕様によって他の材質でも製作可能です。
(例:C3604Crメッキ、SUS304製など)

試験成績表のデータからセットする流量値を選び、それに対応する目盛位置(調節レンジ値)を読みます。

調節ねじをマイナスドライバーで回すと調節ねじに連動して目盛板が回転します。目盛板の目盛を対応する目盛位置に合わせます。
※試験成績表がない場合は、フローリレー上部端子カバー裏面に貼付の動作特性グラフを参照ください。

1)最小動作流量に調節(動作流量を下げる)調節ねじを時計方向に回す。
2)最大動作流量に調節(動作流量を上げる)調節ねじを反時計方向に回す。

※注意

必ず調節ねじをマイナスドライバーで回してください。調節ねじに連動して目盛板が回転します。
絶対に目盛板を動かさないでください。目盛板を回しても調節できず、調節レンジが狂ってしまいます。

長期間使用されている場合、内部機構接液部に水あか等が付着していることがあります。無理に調節軸を回すと板ばねを破損する恐れがありますので、内部機構を取り外し、清掃の上、調節を行ってください。

動作値を変更する事でシステム全体に影響を与える場合があります。

透視窓を分解清掃される場合は下記の手順に沿って行ってください。

※注意

必ず配管内の液を抜いて行ってください。また、液が高温の場合はフローリレー全体がさめた状態で火傷等に十分気を付けて行ってください。
接液部にエポキシ塗装等を施している場合、無理に分解すると塗装面を痛める事がありますので、仕様が不明の時は事前に製造番号(MFG No.)を弊社までお問い合わせください。

 

用意するもの
プラスドライバー(M5用)
ウェス プラスチックハンマー

窓枠取付用ビス6本をプラスドライバーにてゆるめ、窓枠を取り外してください。このとき、窓枠が落下しないように手で持ってください。又、窓枠と透視窓の間にはパッキンが入っていますのでこれも取り外してください。

次に透視窓の取り外しですが長期間フローリレーを使われるとパッキンに密着して、透視窓がはずれにくい場合があります。
この場合、次の方法で行うとはずれやすくなります。
1.透視窓とボディのすき間を確認する。(目視にて)

2.確認したすき間の反対側の透視窓をプラスチックハンマー(ショックハンマー等)で軽くたたく。
または透視窓の周辺をまんべんなくたたき取り外してください。
この時、透視窓の破損や落下には十分気を付けてください。
又、透視窓とボディの間にもパッキンが入っていますのでこれも取り外してください。

透視窓部の構成部品 (向かって左より)
・透視窓用パッキン(ボディ側)
・透視窓(強化ガラス)
・透視窓用パッキン(窓枠側)
・取付用ビス(6本)
・透視窓枠
以上で透視窓部分解は終了です。 透視窓の清掃・パッキンの劣化状況(切れやねじれ、硬化等)を確認して、必要に応じて交換ください。

ここからは透視窓部の取付手順です。
透視窓部の取付はまずパッキン面をウェスで清掃の上、上記写真の左側から順番にボディへ取付てください。
取付用ビスはプラスドライバー(M5用)にて左図の通り少しずつ均一に締めて、ビスが廻らなくなるまで、繰り返してください。(①~⑥の順番に対角で繰り返してください。)
できればトルクドライバーを使用して2.94N・m(30kg-cm)のトルクで締めてください。

透視窓部・取付終了
部品の取付忘れがないか確認ください。

下記の手順に沿って行ってください。

  内部機構は取付方法によってOリング式とパッキン式があります。
  見分け方は試験成績表 検査項目 3.構造寸法(図番)にて行います。
       FL-×××○××××××
              ↑
              └─ 0:Oリング式
                 1:パッキン式
     仕様が不明の場合は製造番号(MFG No.)を弊社までお問い合わせください。

※注意

作業される前に必ず制御電源を切ってください。又、ボディ内部に水が流れないよう(水圧が掛からないように)、ポンプを停止するかフローリレー取付箇所前後のバルブを閉じてください。 

《内部機構(Oリング式)の取り外し・取り付け手順》 ※内部機構(パッキン式)は文中のカッコ内を参照。

【内部機構・取り外し手順】
1. 制御電源が切れているか、ポンプが停止しているか(もしくはフローリレー取付箇所前後のバルブが閉じているか)を確認する。
2.ボディ上部のカバーを開けて制御ケーブルを端子台から取り外す。
3.制御ケーブルをフローリレー本体より引き抜く。

4.内部機構をボディに取り付けてあるM5ビス4本(左図矢印)を取り外す。
(パッキン式はM5ビス8本を取り外し。)

5.必ず調節ねじをつかんで、内部機構を真っ直ぐ上にゆっくり引き抜く。
※このとき板ばねをボディに引っかけないようにしてください。
ケーブル・端子台・調節ダイヤルを持つと破損することがあります。

取り外した部品は、内部機構・取付用ビス(4本)・Oリングです。(パッキン式はOリングではなくパッキンです。)
6.内部機構の接液部とOリング(又はパッキン)を清水にてウエス等で清掃する。また、Oリング(又はパッキン)は変形・切れ・硬化を確認し、必要に応じて交換する。
※清掃されるときに板ばねを無理に曲げないよう注意してください。   
※接液部以外に清水がかからないよう注意してください。   
※部品のみの注文も承っておりますので、交換が必要な場合には弊社までお問い合わせください。

7.ボディ側のOリング(又はパッキン)取付部にゴミ等が付着していないか確認し、ウェス等で清掃する。   
※ゴミ等が付着していると水漏れなどの原因となります。

ここからは内部機構・取付手順です。
8.内部機構にOリングを取付た後、調節ねじを手でつかみ、板ばねがボディの液流入口側になっていることを確認して、リードスイッチ封入管をボディ内側に沿わせながら挿入する。このとき、板ばねをボディに引っかけたり、ねじらないよう注意する。
(パッキン式の場合は、ボディの内部機構取付のビス穴にパッキンのビス穴を合わせるようにパッキンを置いてから、内部機構を挿入してください。)

9.内部機構取付ビスM5(4本)(パッキン式は8本)で内部機構を取り付ける。(対角上のビスを交互に少しずつ均一に締めてください。)
できればトルクドライバーを使用して2.94N・m(30kg-cm)のトルクで締めてください。制御ケーブルを端子台に取付、カバーを閉めて作業は終了です。