SP-R型・SP-RN型・SP-RX型・SP-REX型

SP-R型・SP-RN型の透視窓枠の標準材質はデルリン、SP-RX型、SP-REX型の透視窓枠の標準材質はC3604Crメッキですがお客様のご仕様によって他の材質でも製作可能です。
 (例:SP-R型・SO-RN型用透視窓枠→C3604Crメッキ、SUS304など)
 (例:SP-RX型・SP-REX型用透視窓枠→SUS304、SUS316など)

オプションにてワイパーの取付ができます。

配管内が満流状態でご使用いただければ、90°又は180°倒して使用いただいても問題はありません。
 但しメンテナンスなどで内部機構を取り外す場合、配管内の液が垂れる事がありますので充分にご注意願います。

お客様ご指定の動作流量でスイッチが作動するように板ばねに当たる液流を調節するためにボディ入口部にノズルを設けます。(口径100Aまで。流量によっては取り付けない場合もあります。)
 ・常用流量、最大流量、動作流量(減又は増動作流量)
 ・流れ方向(水平、上向き、下向き)
により弊社にて選定しております。

実際の流量と動作流量が同程度の場合にこの状態となります。
板ばね部が安定していれば問題はありませんが、ふらつきがある場合は流量を増やすか、動作値を下げてストッパー部に付くようにしてください。

流れ方向を変えた場合の流量変動率は下記の通りとなります。但しこれは参考値のためあくまでも目安としてください。
弊社では流れ方向が変更になった場合、再調整を承っています。お問い合わせください。

流れ方向 0目盛 5目盛 10目盛
水平 → 下向 約15~25%低い 約5~10%低い ほぼ同じ
水平 → 上向 約15~25%高い 約5~10%高い ほぼ同じ

主に下記原因が考えられます。

①満流状態で使用していない。配管内にエアーが混入している。 
エアーが混入することにより「板ばね」がチャタリングを起こし、動作が不安定になることがあります。
【対策】満流状態で使用する。

②フローリレー近くの管路がエルボとなっていたり、バルブが取り付けられており、フローリレー入口側の管路が呼称口径の5倍以上(25Aの場合、125mm以上)、出口側の管路が呼称口径の3倍以上の直管部となっていない。
これにより乱流、脈流、旋回流等が発生し「板ばね」がチャタリングを起こしたり、破損する可能性があります。
【対策】取付位置を変更する。
しかし、現地据え付け場所のスペース等、制約がある場合もあり実際にはこの数値が確保できない箇所も見受けられます。この場合、次の点を確認していただきご使用されますようお願いします。
・透視窓より内部を覗き、流れ内に気泡(エアー)等の混入が無いこと。(これにより板ばねにチャタリング、振動等が生じていないこと。
・管路内に乱流、脈流、旋回流等が生じていないこと。(これらにより板ばねにチャタリング、振動、ねじれ等が生じていないこと。)
※透視窓部からでは確認しずらいと思われますが板ばねが安定しているかどうかを基準に総合的な判断をお願いします。

③実際の流量が動作流量と同じくらいしかない。
【対策】流量を増やすか動作値を下げることにより動作が安定します。

 

鉄粉や鉄の塊が少ないことが望ましいですが、それらの発生がある場合でも通常は管路の流れによって鉄粉等が流され一定量以上は付着しなくなり、性能が低下することはありません。

ただし、ポンプの不調や管路内の詰まり等により流量が不足していたり、鉄粉に粘性の高い汚泥や油脂等が混ざっていると、多量の鉄粉が付着することがあります。

その場合には、必要に応じ以下の対策を講じてください。

1.流量の確認

2.ストレーナの設置(できれば鉄粉除去性能があるストレーナをお薦めします。)

3.ラインを止めて弊社製品の内部機構を取り外して、鉄粉を取り除く

  ※内部機構の取り外し方法は以下を参照ください。
    SP-R,SP-RN型はこちら
    SP-RX,SP-REX型はこちら

下記の手順に沿って行ってください。

※重要
防爆機器になりますので、雰囲気・環境を十分確認の上、法令に従い作業を行ってください。

※注意
作業される前に必ず制御電源を切ってください。
ボディ内部に水が流れないよう(水圧が掛からないように)、ポンプを停止するかフローリレー取付箇所前後のバルブを閉じてください。

【用意するもの】※必ず防爆用工具を使用してください。
M3用プラスドライバー
M4用プラスドライバー
M5用ナットドライバー(SP-RX型のみ必要)
M6用ナットドライバー
M8用スパナ

ウエス

《内部機構の取り外し・取り付け手順》

【内部機構・取り外し手順】
1.法令に則った雰囲気・環境等になっているか確認する。
2.制御電源が切れているか、ポンプが停止しているか(もしくはフローリレー取付箇所前後のバルブが閉じているか)を確認する。

※制御ケーブルの長さに余裕があり、制御ケーブルを接続したままで内部機構を取り外して簡易的に清掃する場合には、制御ケーブルの取り外し(手順3,4,5)は不要です。

3.端子箱上部の端子箱フタのM6六角ボルト4本を取り外し、フタを開ける。
4.M4プラスドライバーを用いて制御ケーブルを端子台より取り外す。
5.グランド部分の六角ボルト(SP-RX型はM5、SP-REX型はM6)と、ケーブルクランプ部分のM3ビスを緩めて、フローリレーから制御ケーブルを引き抜く。
6.内部機構をボディに取り付けてあるM8六角ボルト4本を取り外す。

7.端子箱部を両手でつかみ内部機構をまっすぐ上方向に引き抜く。
※内部機構を清掃するときは接液部を清水にて布等で行ってください。
この時板ばねをねじったり大きく撓まさないでください。
また、端子箱内部に水が入らないよう注意してください。

【内部機構・取り付け手順】
取り外しの逆の手順にて取り付けます。
1.Oリング及びOリング取り付け部(ボディ側・内部機構側共)にゴミが付着していないことを確認する。

2.内部機構をボディに差し込む。
内部機構の差し込み方向は、板ばねが流水の入り口方向になります。

3.M8六角ボルトで固定する。
4.端子台へ制御ケーブルを差し込み端子台に取り付ける。
5.グランド部分の六角ボルト(SP-RX型はM5、SP-REX型はM6)と、ケーブルクランプ部分のM3ビスを締めて、制御ケーブルを固定する。
6.端子箱上部に端子箱フタをはめ込み、M6六角ボルトで固定する。