自社フローリレーの特長について
高耐久・長寿命 ~耐用年数が長く、コスト削減~
摩擦摺動部分の全く無い板ばね方式により、部品の交換・取替え周期が大幅に延長されます。
アロマニッキのフローリレーは板ばねのたわみだけで流量を検出します。流量検出部に摩擦摺動部分が無いので、水アカやゴミが入り込む隙間が無く固着することがありません。また、板ばねは耐蝕・耐久性の高い特殊材質で使用期間中は経年劣化がほとんどありません。そのため流量検出部そのものは長期間交換する必要がなく、取替作業が簡単で安価なシール部品(Oリングやパッキン)を定期的に交換すれば、長期に性能を落とすことなく使用することができます。
アロマニッキ製フローリレーの流量検出部。
摩擦摺動部分がありません。
摩擦摺動部分とは、軸と軸受け部のように相対的にこすれながら滑り合う部分をいいます。
使用部品は液質や液温に適した材質のものを選別し、耐久性を高めています。
ボディ・窓枠がステンレス部材のフローリレーSP-R型
錆の発生しやすい環境ではステンレス部材を使用、ボディの塗装仕様を変更するなど、設置する環境に適した仕様をご提案しています。
透視窓に強化ガラスを使用しています。
充分な強度を有する強化ガラスで、高い圧力に耐え得る設計です。 熱処理してガラス表面に強い圧縮応力層をつくり、破壊強さを増加させたもので、機械的には普通ガラスの約3倍の強度があります。
高精度流量検出
流量検出は板ばねのたわみだけです。
当社独自の強度・弾性・耐食性・耐熱性に優れた板ばねによる流量検出方式では、流量検出部分に水アカやゴミが入り込む隙間(摩擦摺動部分)が無いため、長期に使用しても部品が固着せず、正確に流量を検出します。
板ばねは、たわみを繰り返すことによって使用期間中に強度が変化したり、変形・破損することはありません。
その他の特長
全品、実際に出荷する製品で流量試験を実施しています。
試験成績表
製品には試験成績表を添付していますので、動作流量が一目でわかります。
SP-R型等
マイナスドライバーで調節
SP-RX型等
ダイヤルで調節
運転中に流量設定の調節が可能です。
調節ねじを回すことによって、簡単に動作流量を調節することができます。
管路の向きに応じて製作することができます。
水平方向だけでなく、上向流や下向流タイプも製作可能です。
・リードスイッチと永久磁石の組み合わせによる近接スイッチ方式を採用していますので、動作が鋭敏で、しかも適度のヒステリシス特性を持たせてチャタリングを防いでいます。
・管路の圧力に関係なく流速のみを検出します。
・受流部の周囲には液の通過に充分なエリアを設けてありますので、圧力損失は僅少です。また、ある程度の固形物の混入に対しても動作障害を起こさないような形状です。
フローサイトとしても十分な透視窓を備えており、採光がよく、内部の確認が容易です。
フローリレー動作原理
フローリレーは、1トランスファー接点をもちこれが適当なヒステリシス(切断差)をもって開閉します。
ヒステリシス(切断差)の目安
SP-R、SP-RN、SP-RX、SP-RXC、SP-REX、SP-REXC型
減動作設定の場合 | 復帰流量(増動作流量)= 減動作流量 ÷(0.65~0.80) (例)減動作の 設定流量が100l/minの場合 復帰流量(増動作流量)が125~154 l/minの範囲に入るように製作します。 |
---|---|
増動作設定の場合 | 復帰流量(減動作流量)= 増動作流量 ×(0.65~0.80) (例) 増動作の設定流量が100l/minの場合 復帰流量(減動作流量)が65~80 l/minの範囲に入るように製作します。 |
NP-R、NP-RT型
減動作設定の場合
減動作設定流量が2.0 l/min以上 の場合 | 復帰流量(増動作流量)=減動作流量÷(0.625~0.725) |
---|---|
減動作設定流量が0.3~1.9 l/min の場合 | 復帰流量(増動作流量)=減動作流量×2 以下 |
減動作設定流量= 0.2 l/min の場合 | 復帰流量(増動作流量)=0.5 l/min 以下 |
減動作設定流量= 0.1 l/min の場合 | 復帰流量(増動作流量)=0.3 l/min 以下 |
増動作設定の場合
増動作設定流量が3.9 l/min以上の場合 | 復帰流量(減動作流量)=増動作流量×(0.625~0.725) |
---|---|
増動作設定流量が0.4~3.8 l/min の場合 | 復帰流量(減動作流量)=増動作流量÷ 2 以上 |
増動作設定流量 = 0.3 l/min の場合 | 復帰流量(減動作流量)= 0.1 l/min 以上 |